厳罰化

最近のニュースを見て「厳罰化」「凶悪犯罪に極刑を!」という風潮が激しすぎて
何で日本は時代を逆行してんの?
と白けた気分になる今日このごろ。刑事罰が社会的制裁や復讐だった時代から、加害者の教育再犯防止という教育刑的意味合いが出てきたのは1900年代の初めの頃だったようですが、約100年後の現在は『被害者が可哀想、凶悪犯罪には極刑を!』な風潮に戻ってきていて……なんのタイムトラベル?
昔はどんな事件でも人を殺したら死刑!という厳罰だった時代が日本にはありましたが、それで犯罪率が低かったかと言えばそうでもないわけで。
「被害者遺族の感情を汲み取って」という言葉は大嫌いです。どんな極刑でも被害者遺族は満足しないじゃないですかー。許せないだろうし、無理に加害者を許す必要はないけれど、何年も何年も憎み続けて自分の人生を犠牲にし続ける『被害者または被害者遺族』は哀しいですね。でも刑罰は復讐のためのものなんかじゃない。
悲しいのは
犯罪が起きないようにするための環境整備>>>再犯防止や加害者の出所後のフォロー>被害者遺族への精神的フォロー>>>>>>>>>>厳罰化
で優先されるべきなのに
厳罰化>>>壁>>>その他
だからね!
って言うか、厳罰化して犯罪減ると思ってる世間の風潮にびっくりだよ! ニュース見てコメンテーターの発言聞いてガックリしたよ……
 
当時18歳の少年が無免許運転で三人死んじゃった事件について見たのですが、遺族の求める一番重い刑罰が適用されたら『懲役20年』。出所したら38歳。38にもなって出所して、出所後にフォローもなく、厳しい生活を強いられ続ければ何らかの再犯を犯す可能性は高くなるし、そんな余裕のない生活の中で自分が殺してしまった人間に対する謝罪の気持ちを持つことは難しいんじゃないかな。加害者が被害者を憎んで生きていくようになるのは悲しい事だと思います。

みんな『自分や友人や家族は被害者にはならないだろう』と思って生きているけれど、『自分や家族や友人が加害者になるかもしれない』とは絶対に思わない。でも被害者と同じくらい加害者はいるものなんだよね。

そういや無免許で車を動かした記憶が小学生くらいのころにあったような記憶がぼんやりあるような……親が買い物をしていて車の中で留守番中に運転席をガチャガチャ……なんかちょっとだけ車が動いたような……(サイドブレーキを解除したせいだと思われる)ええ、馬鹿なんです。小学生のころなので時効ですよね。今でも親には内緒です。だってアクセル踏まなきゃ車って動かないと思ってたんだもの! あの時うっかりパニックになってブレーキと間違えてアクセルを踏み込んで、その辺の通行人に突っ込んでいたら……ガクブル
道路の向こうの母親追いかけて道路に飛び出して車にひかれかけたことがあります。一回で学習すればいいのに二回やった馬鹿がいるよ! あわやオッチャンを加害者にするところだった……
高層住宅に住んでる時、遊びで上から玩具投げたことが……落下の法則とか知らないころ、落ちるときにスピードついて殺傷力が出るとか知らなくて……通行人いなくてマジ良かった!
ここまでは小学生のころの話なのですが、
つい最近、自転車での衝突事故がけっこう多いと聞いて、そういやここ数年何回も通行人に衝突したことがあると思い出す……お互い怪我がなくて良かったです。

とまぁ思い返すと……あれ、私が特別過ぎるのか……。