育ちと生まれと差別と

ニュースで橋下市長が朝日新聞に親が同和地区出身だと載せられて、橋下市長が抗議したと聞きました。
関係ないプライパシーについて書く記者はあれですが……
そのニュースを聞いて思いました。同和地区に対する部落差別ってまだあるんだね、と。
同和地区とか部落差別とか私には全くピンとこなくて道徳の授業で学んでも『なんでみんな差別するんだろう』『なんで差別意識があるのだろう』という感じだったので──同和地区に対する差別というものがどういうものなのか理解できなかったんですよね。私は差別しないし、親も『同和地区? なにそれ』といったそもそも何なのか知らないといった反応ですし。
この現代も実在してるのかどうか不思議だったのですが、このニュースを聞いて差別は実在するのだと知りました。
個人情報を書かれたことよりも内容が問題にされていて、橋下が抗議したということは、つまり記者や世間だけでなく当の本人である橋下市長も同和地区に対する差別意識またはコンプレックスを持っていることに他ならない気がします。
親が外国人だとか貴族だとかなら書かれても問題にはならなかった筈ですし。
あんなに偉くなっても同和地区という私にとっては些細なことが橋下市長にとってはコンプレックスなんだなと思うと何だか感慨深いような気分に……。
別に出身は悪いことじゃないんだから、隠してピリピリして大問題になるまえに、胸張っておけばいいのに──と考えるのですが、世間的にそうも行かないのでしょうかね。