おとしより

お年寄りが弱々しくて善良だと言うのはよくある都市伝説で、狡賢くて粘着で何かあれば伝説の宝刀「お年寄りには優しく」を振りかざすことがままありますね。今日はそんな話。

地下鉄に乗っていると。
最初は席が結構ガラガラでして、青いシートの優先座席で二人分の場所をとって爆睡している若い男性がいました。非常にお疲れ(寝不足?)のようで、ピクリともしません。
しばらくするとお婆さんが車内に乗り込んで来ました。
若い男性は二人分の場所をとっているので、詰めてもらって座りたいらしく男性に話しかけるも爆睡していて一向に起きる気配がありません。
すると近くのお爺さんが、無理やりその男性の体を脇に押しのけてお婆さんの座る場所を作りました。男性は爆睡しているのでやはり目を覚ます事はなかったのですが、お爺さんの「俺はマナーの悪い若者をどかしてお婆さんの座る場所を作るといういいことをやったんだ!」という感じの達成感のあるドヤ顔を見て、どん引きしました。
若者に悪気はないだろうし、座りたいならちゃんと相手を起こして話せばいいじゃないか! あんたら人間だろ! 先座席とはいえ先に座ってる他人を無理やり押しのけてまで座らせるなよ! あんたが立てばいいだろ! お年寄り優先はマナーなだけで強制力ないんだよ! 正義を振りかざすな!(叫)

この世には「老人神話」「障害者神話」「子供神話」「女性神話」(以下略)という弱者を必要以上に持ち上げて信奉するという価値観が存在します。
「子供は天使だ」というのはわかりやすい一例で純粋ではありますが、幼稚園児くらいになると小動物(とくに虫)を殺す遊びを覚えたりしますからね。バッタの脚をもぎ取ったり、ヤモリを振り回したり、ミミズを千切ったり。気に入らないことがあれば泣き叫び、友達と喧嘩して相手をひっかいたり噛みついたりする。幼稚園児くらいだとまだグループに分かれませんからイジメというものは発生しませんが……。フィクションの中の「理想の天使みたいな子供」は実際には存在しません。天使のように見える子供は結構打算的でに「ママたちは私がこういうことをしてたら喜ぶんだ」と理解しほとんど無意識に演技している場合が多いです。だって人間は天使じゃないもの。
「障害者神話」というのもアレで、やや下ネタになりますが、精神的な疾患、自閉症だろうがダウン症だろうが性欲があるひとは多いです。だって動物だもの。食欲あるなら性欲もあっておかしくない。ただ障害者でもある程度精神構造はあるので、家族や周囲の人間が嫌がってることを理解してコントロールしていることもあるのだと思いますが……。実は障害者用の性的補助サービスというものが実在します。にんげんだもの
「女性神話」は説明しやすいですね。女性がすべからく優しくて母性愛に溢れていて(以下略)……なんて思ってる人間は流石に最近少なくなりましたが。

この世界にはありとあらゆる「神話」が満ち溢れていて「信者」がたくさんいますね。ある意味人間はみんな多神教の信者なのかもしれませんね。ただ外から見るとちょっと馬鹿らしく見えますが……私は無宗教でいたいのですが、すでにアニメ漫画信者な気がする。
ここ最近は「節電信者」が活発に活動していて、ご意見板や投稿記事はネタまみれです。イタイ!