サンライズ
この話は過去作品アナザームーンとサンライトの続きになります。
◆注意報◆
天体擬ポケ化パラレル。(すでに意味不明)
推敲なし一気書き。
おちなしやまなし(やおいではなく素の意味で)
◆登場ポケモン
・チィ(♂)
孤独を愛し、何事にも執着しない、スレてるイーブイ。口が悪い。常識人。いや人じゃないから常識ポケモンか。
・ピカ(月)
ある日そらから落っこちてきた月のこころ。(月そのものは存在しています)何故かピカチュウの姿になった。
・ジッポ(太陽)
ピカを見て自分もしてみたいと切望した結果、ヒトカゲになった太陽のこころ。寝るのが好き。
……わぁ、意味不明(
『還る』までに俺が昇るところを見てみたい、そう思ったんだ。
sunrise
太陽に意志はあるのか。
そう聞かれたら勿論NOだ。
思っても軌道は変わらない、光を放つことを自分の意志で止める事も出来ない。
ただの光、そうだ。ただの。
だけど、俺は、太陽だった。
太陽として、この世界をずっと見守って来ていた。
産まれた頃から。
小さな、だけど広い世界を。
「何て言った?」
俺が提案した時、チィ、イーブイの♂は訝しげに聞き返した。
チィは、俺たちのことを信用していない。俺が太陽だったこと、そして何らかの力で、ここにヒトカゲの姿でいること。
そう説明すれば、『電波?』と真顔で言われた。月の化身はピカチュウの姿なのだが、月もといピカチュウの『ピカ』は、困った顔をして──″チィは目に見える物しか見ないんだ。そして、証明されなければ何も信じない″──そう寂しそうに言っていたのを覚えている。
「いや……日の出を見に行かないか、と」
「わざわざ遠くへ?」
チィは毎日のように夜中に丘に行って月を眺めるというメルヘンなような謎の習慣があるんだが、そこはスルーなのか。
ま、多分聞き返した理由は。
「いつも寝てる面倒くさがりやのジッポが……熱ある?」
先に言ってくれた。相変わらずの毒舌振りに寧ろ感心する。
ちなみにジッポは俺のヒトカゲとしての名前だ。
「別に俺は面倒くさやがりやではなく、ゆっくり寝るのが好きなだけで……」
「それで日常生活がおざなりになったら元も子もないね」
雨の中、命の危険があるのに外で眠りこけていたことがあるのにと。
チィは言うのだ。
「死ぬのは怖くない。俺は生きていないから」
チィは変な顔をする。
「中二病って言葉知ってる?」
「……チィに聞いたのが悪かった。一匹で──」
そこで俺の背中を月のピカはとん、と叩いた。
にこり、と笑って。
「いいじゃない。僕は賛成だよ! 見に行こう! チィは留守番するかい?」
「そのつもりだけど」
「うん、じゃあ。僕らだけで行ってくるよ。いいよね、ジッポ」
「……あ、ああ」
解けない魔法はないことを。
遠くない日に俺たちは還る。
──そう告げた時、ピカは驚かなかった。
僕もこころだけは長く存在してきたつもりだ。知りたくなくても、気づいてしまう。
空にかえったらまた。
見守り続けるよ、ずっと。
この世界が滅んでも。
僕のこころが消えるまで。
「ついたね」
──月が振り向く。
野原を抜けた高台。
俺たちはそこに来ていた。
空はまだ真っ暗で。
高台から遠くに、けれど確かに見える海。
ペタリ、とその辺りに座る。
「……」
「……」
「……ねぇ、ジッポ」
「……何」
「ううん、何でもない」
いつかは消えるけど
。
今はここで。
(還りたくないなぁ……)
待つとしよう。
太陽が昇るのを。
続きは半年後!(殴)
なんていうか……意味不明万歳(