擬人化についての個人的な見解

※擬人化についての個人的な見解&意見です。
私の個人的な考え方をだらだら話します。

◆擬人化について。

最近、うごメモポケダンのレベル3以上の擬人化が問題視されています。
二足歩行化、武器を使う、人間のような顔立ちをしている──そのようなポケダン作品を見かけたことがあるかと思います。
苦手としている方がいるから、注意しよう、というのは賛成で、個人的に勧めています、
しかし擬人化されているからといって、ポケダンチャンネルから除外するのは反対です。

さて、その理由を話す前に少し。
過去、「擬人化というジャンルに対しての考察」という作品を出したのは、とあるポケモン好きの作者さんが作品で「本当にポケモンが好きなら擬人化なんて出来ないはずだ」と主張したからなのです。

それはおかしいぞ。
そう思ったからことから擬人化レベルの話が始まりました。

私は小学生のころからポケモン擬人化に慣れ親しみ、レベル5にあたる擬人化を何度も書いてきました。
ポケモンが本当に好きなら擬人化はしない、そう言うのなら私はポケモンを本当は好きじゃないということになります。
それは違う。私も、私と擬人化を書いた友人たちはポケモンが好きで、だからこそ擬人化を書いていたのだと。嫌いならわざわざ絵を書いたり語ったりしないのだと。
そう思います。

擬人化に反対する方と話が噛み合わない理由の一つに双方の考え方の違いがあると思います。

「擬人化は本当の姿を歪めた仮初めの姿であり、やる人間は偽物のポケモンが好きなんだ」

という反対派の考えがあります。それが根本的に違うのです。

擬人化は程度はあれど誰でもポケモンを親しみ深くする為に使っています。
人に似た姿も、それと理由を同じくしていると思うのです。
私は、擬人化した姿そのものが好きだという訳ではありません。擬人化を通して見えてくるポケモンそのものを愛しています。

擬人化はポケモンそのものを貶めるものではありません。
ポケモンに対する愛の一つの形であり、表現方法です。

ポケモンを愛し、ポケダンを愛し、なのに擬人化だからといってポケダンチャンネルから排斥されることはあってはならないと思います。

それでもポケモンの姿を変えてしまうことに反発があると思います。
しかしそれは程度の問題なのです。
許容できる擬人化と許容できない擬人化。その境目はどこにあるのだろう、そう考えます。

具体的に例を上げましょう。

例えば、デフォルメ、つまり恣意的に姿形を変えてしまうこと──擬人化もデフォルメであり、擬人化レベル3のポケモンは「人間のようにデフォルメしたポケモン」になります。

擬人化を除くデフォルメについて話をしましょう。
色が実在しない色である(例えば銀色のサンダース)、目が大きくて丸い、手足が短い、たれみみ……分かりやすいデフォルメであり、殆どの方の許容範囲だと思います。
これに「現実のポケモンの姿とは違う! ポケモンが好きなら現実の姿を書くべきだ!」と言えば呆れられると思います。

では、このデフォルメだとどうでしょうか。
羽のないポケモンに翼が生える、ポケモンにまつげ、手指が増える……
これだと不快だと思う方が出てくると思います。

では、先のデフォルメと今のデフォルメの境目はあるのか。
個人で見解がそれぞれ違い、ないものと等しいです。

擬人化は元の姿を歪めるからやるな、という主張は突き詰めれば自分たちの首を絞めることに他なりません。
私たちが作品を描き、公開する以上は、本当の姿を多少は歪めているのですから。

もうひとつ例を上げましょう。
アニメのポケモン、ご覧になられている方も多いと思います。

アニメのイーブイは話したり二足歩行にはなりませんが、とある純粋な4足歩行のポケモンが話してるうえに二足歩行になっています。
ロケット団ニャースです。
話すわ服を着るわ武器を使うわ、二足歩行だわで擬人化のオンパレードです。

これに「アニメのニャースは擬人化だ! 本当のポケモンじゃない! スタッフは最悪だ」と言う方を私は今まで見たことがありません。


ちなみにポケダンというジャンルも微妙にレベル3に触れています。
ピカチュウは4足歩行のハズなんですけどね……

許容できる擬人化と許容できない擬人化、その境目はどこにあるんですかね……


もうひとつ。
世界観に反しているから、という理由で擬人化に対して反対する方がいます。
しかし、私たちがやっているのはポケダンの二次創作でありポケダンそのものではありません。
二次創作には、学校に通ったり、熱い恋をしたり、様々な世界があり、各々の世界観は異なります。
冒険するだけがポケダンの世界ではありません。



擬人化作品はその作品を読んで楽しむ方がいる限り、存在価値があり、排斥してはならないものです。
二足歩行も獣耳も、存在していいんです。

苦手な人間がいること、不快を覚えること。
それは分かります。
私も一部の擬人化表現のある作品に正直引きました。(笑)

だからこそ私はマナーとして注意書き、擬人化レベル表記をしよう。それを広めようとしています。
すすんで注意を書けるような、そういうモラルを育成すること、それが大切だと思います。




ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました。